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有機肥料のきき始めは、トマトの上端の葉が丸まってしまう。
一週間で広がります。
トマトの茎は、鉛筆より太いくらいで育てています。
これが、甘いトマトができるポイント |
このハウスは、φ25mmのパイプでアーチを作っています。
あとは、φ19mmやφ25mmで補強をしています。この補強が大切です。
φ19mmのパイプは、5.5m単位、約1000円で販売されていますが、コストパフォーマンスが高い部材です。
これを構造上効果のある使い方をすることによって強度を高めています・
これまで、台風がほぼ直撃したような状態になりましたが、被害は一切ありませんでした。
最近はやりのトマトハウスに比べると、建設費は約1/3です。
また、紐でトマトを誘引できるようになっています。
トマトの成長に合わせて、トマトの茎を地面に刺した棒に紐で結びながら育てる方法は、大変なメンテナンスコストがかかります。
棒の代わりに上から紐をたらし、それにクリップなどで留めれば、トマトの成長に合わせてクリップの位置を変えるだけです。
このような方法を誘引といいますが、この誘引をするためには、ハウスの構造がシッカリしていないとできません。
実は、それがハウスの価格を高くしてる、一因にもなっています。
その誘引設備を、補強の資材で兼ねるようにしています。
1.なぜ、トマトハウスは高いか?
1) 農家が要求仕様を出せない。
2) 農家が見積もりを取り、比較をしないので、業者の言いなりで作る。
3) 業者も、構造計算などのノウハウはなく、それぞれの建て方で、標準化されていない。
4) 補助金で、半額補助されていた時代があり、その時にベース価格が高止まりした。
会社員を経験していたら、あり得ない、慣行の中で、高止まりしています。
行政も、農協も、農業を取り巻く産業も、農家を食い物にしていたのです。
特に、農協かな?
農家にも、問題がありますが、、、
2.虫対策(1)
このハウスは、基本的に外界と直接触れる隙間を作っていません。
近所の立派なハウスを見に行くと、確かに、ネットを張って、いろいろ対策をしていますが、
入口は、隙間だらけ、天窓には、ネットがない。
虫が入って、当たり前じゃん、それに、ハウスの際には、草が生えています。
多分、防虫に対しては、ハウスにした意味は、ほとんどないと思います。
また、隙間だけでなく、土が見えないようになっています。
草が生える、虫がつく、病気が発生しやすくなる、虫がトマトに病気を媒介する。
このサイクルを断ち切るために、土が露出しないように、なっています。
例外も1,2か所ありますが、その部分の土は、乾燥しているので草ははえません。
3.虫対策(2)
数年作って感じたことは、「蜘蛛」を大切にすることです。
私は、東京23区で生まれ育った人間で、「蜘蛛」は大っきらいです。
しかし、蜘蛛が活動してうるところは、トマトが病気になりにくい事に気が付き、
蜘蛛が生息できるように、配慮をしています。
それが、紙マルチです。
土と紙マルチの間に空間ができ、かつ乾燥しているので、蜘蛛が活動しやすくなります。
もちろん、サビダニなどは発生しますが、ほとんど被害はありません。
蜘蛛が良いのか、正確には解りませんが、蜘蛛が住める環境が、他の益虫の含めて
良い環境になるのかもしれません。指標と考えています。
4.受粉
最近は、マルハナバチによる受粉が多くなってきましたが、いろいろ話を聞き、経験してみると
振動受粉で十分です。その振動受粉が容易にできるようになっています。
朝、夕の見回りのときに、歩きながら簡単にできます。その機構が組み込まれています。
私のハウスでは、受粉が失敗している事例はありません。
従って、ホルモン処理もしたことはありません。
いろいろな研究を見ると、何パーセント良くなったなどの数値がありますが、
実際に農業をしていると、数パーセントは誤差の範囲です。
つまり、農業関連機関の、研究は、ひょっとすると、自己満足だけかもしれません。
5.掃除
剪定などをすると、余分な葉や茎が沢山発生します。
このハウスは、土が見えないように全て防草シートで覆われています。
その為に、通路に葉や茎を棄てても、剪定後に掃き掃除ができます。
衛生面も含めて、効率の良い剪定片づけができます。
しかし、一番のポイントは、トマトの苗を一本5Kgとして、構造計算をして補強している点。
徹底的に、ハウス内で雑草を生やさないようにする。
この2点が最も、重要かもしれません。
技術を大切にすることが、重要な、Peace!