2014年9月7日日曜日

昔、河川、防災の技術者だった私が思う事



昔、滋賀県の湖東の、ある排水ポンプ場設計の、流域モデルを作って水理計算をした。だから、今日のように、その地域に強い雨が降ると今でも、気になる。河川関係の設計をした人間の宿命かもしれない。
当時、統計処理して算出した降雨強度には、最近のような強い雨の降り方は想定していない。
調べてみたけど、この20年で明らかに、降雨が変わって来ている。
大都市では、それで降雨強度を見直している所もある。
「気候」と「気象」は違うけど、明らかに気候が変わっている様に思う。
役所には、防災の担当者は居ても、専門家は居ない所が多い。
僕のように、専門知識を持つ人で、退職した人がいるのだから、
そういう人を活用するのも、一つの手段だと思う。
特に、地滑りに関しては、専門家が見れば、危険度はすぐに判定できる。
しかし、資産の関係があるので、それを素直に表現できるかの課題はあるけど。。
今のように、現在降っている雨の強さが解ると、川の増水などは特性曲線法などの手法を使って、容易に想定できる。その為には、ある粒度で流域図つくる必要があるが、それを作っておけば、地滑りの危険性も短時間で推測できる。
そういう事を、整備する時期に来ているかもしれない。
流域図は、小学校、中学校の社会科の実習で、防災意識を高める事も狙って作れば、整備が進むと思う。
雨の量で、警報を出すのではなく、あらかじめ上記のような事をして、シミレーションしておけば、もっと地域にあった効果的な防災が可能になる。
僕が、特性曲線法をプログラムして動かしていたコンピュータはPC-98。今は、それの数百倍の性能のスマフォが手元にある。
降雨データだけ、リアルタイムで送ってもらえれば、手元のスマフォで、自分でも判断できる。
技術が進歩したのに、まだ人災と思うような災害が起こるのか?
もう一度、本質的な視点で、地域防災を考え直してほしい。
ってか、やるか? でも、その労力の余裕がない。
アイディアは、いくらでもあるのに、悔しいです。 (-_-;)

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