2016年10月20日木曜日

僕が前穂高岳に登った理由など、、、(^^)

昨年からの大規模ロボット実証を3月に終えて、その残務も7月終わったとたん、
「何もしたくない」状態!
2015年4月から実施体制をつくり、開発を行い、実証先を回って実証!
実施体制も、結局、会社2つ作ったし、人も雇用したりと、、、
目まぐるしく、時が回った。
同時に、委託研究もしていたので、も〜って感じで、
ただ、走っていただけ
ひたすら走った。
良いとか、悪いとかではなくて、決まった事業をするために、
馬車馬の様に走った

大規模ロボット実証に関しては、
正直、やってよかったのか?
やらないほうがよかったのか?
わからない状態だったし、、、
もちろん、経験といいう意味では良かったし、
自分でも言うのは何だけど、これだけのプロジェクトマネジメントできるって、
まだ、僕も落ちぶれていないと思った。
自分じゃできないような人間が、いろいろ言うのだけど、
言うのだったら、自分でやってみればいいじゃん!
まぁ、僕は、何を言われてもいいですが、、、

でも、体力は、限界状態になり、階段登るだけも苦しかった。
7月に、最終のドキュメントを提出して、
慌てて、Kayakに戻ろうとしたけど、、、
この年齢になると失った体力はなかなか戻ってこない、、、
そんななかで、沢登りに出会い、登山などに出会い、、、
少しづつ、精神の落ち着きも取り戻したし、
体力も徐々に回復してきた。

そんな時、急に前穂高岳に登りたくなり、、、
本当にポコッと、行く!っって感じ。
選択肢はなくて、行く!!

まだ、精神的に引きずっている
大規模ロボット実証や、いろいろな事を、一度リセットできるのではと考えた。
とにかく、3,000m級の山に登って、全てをリセットしたかった。
気持ちよく次に進みたい。。。

そんな時に、師匠が奥又経由の前穂高を提案して下さって
そのコースで登ることになった。



10月15日から16日の1泊2日で行きました。
今、お世話になっている「わらし会」の師匠と、酒豪と3人で行きました。
2日間、快晴本当に素晴らしい景色を堪能できました。
もともとは、私が37年ブリに前穂高岳に重太郎新道で登る予定でしたが、師匠が良いコースがあるという事で、標題のコースで行くことになりました。
ところで、調べるとA沢というガレ沢があり、かなり危険なコースとの事、、、
やはり、重太郎新道経由という事も考えましたが、結局、標題のコースでいきました。

結論から言えば、そのコースは大変良くて、とても思い出になるコースでした。
一般登山道ではない、バリエーションルートです。従って、素人の私が行けるコースではないのですが、エキスパートの師匠のお陰で行くことができました。
この山行を、A沢中心にまとめましたので、こちらの動画を見て頂ければと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=_Venl2X70Ig

15日は、宿泊地である奥又白池を目指して、上高地ー徳沢ー中畠新道ー奥又白池のコースを取りました。
特に、中畠新道は、急な尾根の登りで、途中、熊笹を掴みながら登りました。
この中畠新道で、私は、両足とも足が痛くなり、またつりそうになり、
ひょっとしたら、このまま引き返したほうが良いのでは、、、
そんな事も考えるような状態になりました。
同行者の方には、迷惑をかけて、申し訳ありませんでしたが、とにかくだましだまし登りました。スティックで自重(体重+荷物)をできるだけ支え足に荷重が掛からないようにゆっくり登りました。いつ、肉離れなど起こすかわからない状態でした。
今、考えれば無謀な挑戦をしていたのかもしれません。
本格的な、山登りはこの10年しておらず、かつ重たい荷物(13.5Kg)を背負ってという状況では当たり前に発生する身体の異常です。
今更ですが、やはり訓練が必要だと、痛切に反省しています。
また、荷物に関しても、Kayakキャンプの感覚で、不要なモノも多く、自宅に返ってから師匠のアドバイスで荷物を見直すと、なんと5Kgも余計に持っていました。
山には、
・無くては困るもの
これだけを持っていくことが大切である事を身をもって体験しました。
その上で、体力に応じて、楽しむものを持って行くと言うことだと思います。

ザックの左側は、余分な荷物でした。(笑)
奥又池は、標高2,740mにある直径20m位の池です。
森林限界を超えて、岩ばかりの山道を登ると、これまでの景色とはまったく異なる池がポット現れてきます。そのギャップがとても大きくて、とても驚きました。


池の水場の近くにテント張り宿泊しました。
その日の事は、動画を御覧ください。

16日、4時に起床し、6時10分に出発をしました。
ここからは、登山道として整備はされておらず、ガレ場の登山となります。
慎重に足場を選んで登ります。
特に、気をつけなければならないのは、A沢と呼ばれる大きな石もある、崩れやすいガレ場です。ほぼ、安息角、、、土質工学の用語ですが、まさにそのものです。
とても怖いはずなのですが、一歩一歩に集中しなければならないので、怖さはあまり感じませんでした。まぁ、怖さを感じる余裕が無いということでしょうか?(笑)
登りきれば、別天地で素晴らしい景色が広がります。
登ったところから、前穂高岳は標高差100m程度です。
ここも一般登山道でありませんが、道らしき踏み固めがあります。
多分、充分に危険な道だと思いますが、A沢を経験した後は
気持ちに余裕を持って進めます。
景色も、数カ所で楽しむことができました。

山頂では、楽しく風景を眺め、登頂の喜びを噛み締めました。

帰りは、一般登山道の重太郎新道を下りました。
しかし、かなりの急な道です。途中に鎖場もあれば、はしごもあります。
それなりに整備されているので、迷わず降りることができます。

僕は、運動すると、大汗をかくために、水分補給が欠かせませんが、
登頂で水を全て飲んでしまった為に、下山時にはちょっと脱水状態になり
体に力が入らなくなりました。僕は1.5Lから2Lの水を携帯する必要がありそうです。
岳沢小屋から前穂高岳を望む
いろいろな、事がありましたが、とっても思い出に残る登山でした。
来年は、アルプスに通いそうです。
もちろん、Kayak持って、見つけた激流も下りたいと思います。

今回は、1人では絶対に行けないコースを連れて行って頂いた師匠に心から感謝いたします。

で、リセットできたのか?
結局、できなかった、、、
僕のなかでは「大規模ロボット実証」は、からまり過ぎている、、、
くやしいけど、まだ時間がかかる。。。


Peace!!

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